22歳 小規模作業所

僕はこんな場所を求めていた。自分と同じ病の人たちが集まる場所を予感していた。
僕はそこで、彼らに薬を服用することの大切さを学んだ。
それまではほとんど薬を飲まなかった。彼らが薬を服用することで病気と真摯に向き合っていると知って、革命的だとも感じた。それまでの狂気のような世界から、少しだけ平和な世界へ彼らは導いてくれたのである。それから毎日薬を服用するようになるのだが、それでも僕は常に限界ギリギリのラインで生きていた。
いつ消えてしまってもおかしくない状況だったことは、間違いないのである。